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速歩も駈歩もふくらはぎで軽く圧迫するだけ。停止も方向変換もこぶしの指を軽く握るだけ。初心者の頃から。
馬を知恵と勇気あるパートナーととらえ、馬の気持ちと身体のことを真剣に考える。
こんなに一心同体が感じられる楽しいことがあるだろうか!
合図をすれば馬は喜んで合図通りに動くものです。
脚で蹴ったり鞭で叩いたりするのは意識していようといまいと強制と支配の乗り方だということ。注意が必要です。馬を脅しビビらせ脅迫し従わせようとする乗り方をあちこちで見かけます。興奮した馬がいい動きをしたり障害を飛んでも少しも美しくないし嬉しくもない。
支配法と操縦法を学びたくて乗馬をしているわけじゃない。
現に人格を無視され服従を強制させられている馬には、様々な悪影響が染みついています。
自分で考えることをしない。人間が目に入っていない、聞く耳を持っていない。敵だと思っている。警戒している。自分は孤独だと思っている。自分の身は自分で守らねばという行動をとる。脳機能が破壊されている。まわりをきょろきょろしっぱなし。正常な論理的思考ができない。目の焦点があっていない。落ち着きなくまわりのどこかを見ている。鬱やノイローゼ的様相を見せる。人間についてこない。ふらふらと左右に勝手な(ように見える)行動をとる。
理由もなく止まって踏ん張って動かなくなる。勝手な方向に走り出す。頭の中は魑魅魍魎でいっぱい。合図で動かない。本能しかない。精神不安定。感情が常にビビっている。何かされないか怖がっている。不安症。常に頭を高くして上の白目を剥いていつでも逃げられるように緊張している。獣。
もちろん本人は悪くない、獣として扱われるから獣になる。
これが蹴ったり鞭を使ったりした結果で出来上がる馬の成れの果てです。動かない(動けない)馬は被害者です。馬は遊びや趣味の道具ではありません。私達と同じく魂と個性をもって生きています。
馬の反応が悪いときややりたがらないときブラック企業になってはいけません。暗黒面(ダークサイド)に落ちないように。安易に支配力や強制力を使わないように。強制しろとあなたが強制されたのなら、あなたが抵抗しなければならないのです。馬を守るために。子供を守る親のように。
本当のリーダーになりたいのなら馬がやりたがらない理由をよく考え(飼料が足りないのか、疲れがたまっているのか、筋力がないのか、体力がないのか、どこか痛いところがあるのか、精神的苦痛を感じているのか、必要なことを教わっていないのか、納得していないのか)、それをやりたくなるように知恵を絞ればいいだけです。たったそれだけ。頭を使って馬がやりたくなるような道を示しリードするのがリーダーだ。馬のための本当の愛情を持てばほとんどすべては解決するのです。(離れるのだって一つの選択肢)
あなたには自分の良心に従う勇気が備わっています!どうぞ全身全霊で馬のためにできることをすべてしてください。思いもかけないような幸せな瞬間がきっと訪れますよ。