いままで競技馬や中間種をたくさん調教してきたうえで、これはまずいというサインがあります。
・人間を見ない。
・アイコンタクトしてこない。
・頭をすぐ上げる。
・頭をすごく上げる。
・洗い場でそわそわ動きまわる。
・前がきがすごい。自分を抑えられない。理性のない獣。前がきをずっとする。
・手入れをしようとすると皮膚をブルブル震わせる。
・丸洗いを嫌がる。
・足を上げたとき力を抜かない。力を入れたまま。足を引っ張る。足を動かす。
・蹄の管理が十分でない。
・たてがみや尾毛が不ぞろいや伸びっぱなし。
・背中の筋肉が落ちている。
・ボロが黄色い。
・引き馬のときついてこない、先に行く、勝手な方へ行く。
・近づいていくと頭を上げる。
・毛艶がない。
・頭を振り上げる。
・虫がいないのに、虫を払うような頭の動きや尻尾の動きをする。
・白眼を見せてギョロ目をする。
・目つきが尖って、疑い深く荒んでいる。
・調馬索で走る暴れる。
・音声扶助が効かない。
・放牧すると青草を食べずに土をバクバク食べる。
・唇をずっとパクパクするなどの常同行動を見せる。
・引手や鎖をかみ続けたり引っ張ったりする。
・乗ったとき、首をビクンビクンと振る。
・口が硬い。応答性が乏しい。
・手綱を引っ張る。急に頭を下げる。
・人を見ていない。気にしていない。故意にずっと見ない。
・乗っているときウーと唸る。
・ふくらはぎで圧迫しても反応がない。
・お腹が硬い。
・停止や減却のとき、口を硬くして突っ張る。
・自分でリズムがとれない。バランスが崩れる。
・透過性がなくなっている。
・頭絡を外すときに頭を上げて嫌がる。
馬の行動でこれを見たら赤信号。
こういう子は提供できるレベルになるまでじっくり休ませます。そして時間をかけて再調教します。
そのあいだにこのような全般性不安障害や強迫神経症をゆっくり優しく治します。
馬の行動には小さなことにも理由があります。
そういうサインをしっかり受けとめて、一人一人が馬を幸せにできるといいですね。