馬にはNOと言う権利がある。
嫌なときに嫌と言ってくれる馬の方が、良い関係が築ける。
無反応無表情な馬や、上辺だけのイエスマンよりもわかりあえる。
馬がNOと言いたいときに言えない乗馬は異常。
子供がNOと言いたいときに言えないのは虐待。
馬でも子供でも、NOと言いたいときに身体的圧力や心理的圧力でそれを言わせないのはどうだろうか。
理不尽なことにも我慢しろと教えるのだろうか。
だから、馬がNOと言いたいときに言えないような身体的状態や心理的状態には絶対しない。嫌なときには嫌って言えるように。私達はそこから真実を学べる。
馬は嫌と言わされているだけ、嫌と言わせているのは自分だということに。
馬が気持ちいいときには気持ちいいと言ってくれる方が良い。
馬が嫌なときには嫌と教えてくれる方がずっと良い。
その方が理解しあえる。
歩み寄れる。
思いやりが育つ。
コミュニケーションが上手くなる。
乗馬が上達する。
だから馬のNOに耳を傾けよう。
馬の信頼を得ようとする努力、その謙虚な姿勢こそが乗馬の本質だ。